能登震災の食事について金沢キッチンができること
2024年1月1日お正月に起きた、能登の大震災。
震災に遭われました皆様には心よりお見舞い申し上げます。
そしてお亡くなりになられた方にはお悔やみ申し上げます。
能登に限らず広範囲で震災となり、お店の近くの地域でも未だにブルーシートや道の亀裂
があり、地震の大きさを肌で感じています。
幸い金沢キッチンの被害は少しお皿が割れたぐらいでした。
1日2日は頭の中が動揺して、風邪も引いていたのと、年末の疲れもあって先のことは何も考えられない感じでした。2日目の夕方ソファーで横になってふと目覚めたら思いついたこと。
それは皆さんにご飯を作らなきゃ。でした。
震災では電気、水、ガスが止まることが多い。金沢市は一部の地域で断水や停電はあったところもありましたが、直ぐに復旧しましたが、きっとみんなの気持はご飯を作る気力が無いだろう、食欲も落ちて,気持だけが不安がよぎるでしょう。
そんな時こそ栄養のある物をお届けしたいと思いました。
あまり深く考えず、冷凍庫にあったジビエカレーや豆乳ベジカレーを無料で提供しようと
思いつきました。
地震を体験した人は皆被災者、気持がぎゅーってなってる方に来て欲しかった。
予想以上に食べに来てくださり。田上新町のご家族も食べに来てくださったおかげで避難所とのご縁を頂けました。
やってよかった。
これは続けなくてはと思い、実費で続けるのは大変だなと感じて、
支援を募ることにしました。
ちょうど食育講座のサイトを昨年作り、参加費を頂き支払いするだけのを銀行口座を作っていたので。
お店の収入には全く関係しないことがよかった。
『ナチュラルスタイル金沢支部』として昨年立ち上げたSNS発信サイト
ナチュラルスタイルは山梨県にお住まいの荻原彩子さんが代表で常に食育の情報発信をしています。
全国に支部があり,私は昨年の夏お声をかけて頂き代表として食育講座などを昨年の秋開催して、さて今年は!って時に地震が起きてしましました。
荻原さんにこの口座を支援金集めに使ってもいいですか?と聞くと、このために金沢市に支部を作ったようなもの、是非進めてくださいといってくださったので。
即行動に移すことができました。
おかげさまで全国の食育グループの皆様より支援頂きシェアーもしてくださったり、
オーガニック給食のメンバーも支援金を送ってくださったり、野菜を届けてくれたり。
全国のまだお会いした事の無い方々からメッセージと共に支援物資、支援金、支援野菜が届きました。
毎日感動の日々でした。
遠くから自ら運んでくれた方もいて嬉しかった。
この地震で感じたことは時間と距離感が普段は遠いはずなのに,とっても縮まるような、不思議な気持になりました。そして日々温かいエネルギーが私に降り注ぐように、身体が動いたし、メッセージのやりとりだけど
全てが万全に行くこと、つながりが生まれて,全てのタイミングがよかった。
そこからはいろんなご縁を頂き、必要な方、必要なところへお食事を届けています。
現在までの炊きだし経過
内灘町 2回 130人×2回
志賀町富来 2回 120人×2回
門前中学校 1回 200人
田上公民館 3回 15人~20人その日によって変わりました
マッサージや鍼灸の施術
支援ランチ提供 金沢キッチン 安江八幡宮 合計6回
お弁当提供 240食ぐらい
50日以上経って思うこと。
被災食って1週間が限度、人間ですから必要な栄養素が生きるには必要で、国の考え方はお腹さえ膨れたらいいでしょう的な備蓄です。
大きな企業がすべて用意することが多いので、身体のために現地でボランティアしている方の市民への想いと、役所の方々の思いは少し違いもある様です。
もっと質の良い身体に有効な備蓄ができない物でしょうか?
食にお金をケチるところが給食もそうですが、生きる上で一番大切で、一番の権利です。
上の方は温かな場所でおいしいごちそうを食べておられるのに、私達国民はこの扱い。
なんだかおかしいなって思います。
金沢市に避難で来られた方にはもっとひどかった。食事の提供もなく、駐車上も無料のところが当たらないと有料となる。食事があたっても毎日食べ続けるには苦しくなるようなメニューだと言ってました。
それでも皆さん我慢して食べているそうです。
金沢キッチンは常に無添加でお作りしています。
家族が多い方には,鍋ごと惣菜と共に持って行ったり、
安江八幡宮さんとご縁を頂きランチ提供の為の場所提供をしてくださったことで、駅近くの方避難生活をされている方に、温かいご飯の提供をする事ができています。
私が時間ができればお弁当を配達する事もしています。
1月2月はたくさんの支援をうちの生徒さんや知人にお手伝いに来てくれたおかげで作ることができました。私がいけないので穴水へボランティアお願いした方もいました。
皆快く引き受けてくれました。ありがたかったです。
未だに義援金が当たらない被災者達、一体どうなっているのでしょうか?
皆さんの不安と心の声をメッセージや直接伺うことができるので、
今私にできることは,皆さんと寄り添うこと、話を聞いてあげること。そして伝えてあげること。
ちょっと前向きな気持になれるようなメッセージを送ってあげること。
初めにもらったメッセージよりも、何回かやりとりすると皆さんのメッセージが柔らかな文に変わるのも
わかってきました。県や市に言っても聞いてはくれません。子育ての不安、こども達と離れて暮らす不安
全て誰かに伝えたいのだと思います。
ランチ提供で来てくだされば、いろんなお話ができます。支援できること、繋げれられることなどあるかもしれないので、もしお時間あれば
2月23日金曜日
24日土曜日
11:30~15:00
金沢キッチンにて支援ランチします
2月26日月曜日 10:30~14:00 安江八幡宮にて支援ランチします
23日24日は通常営業もしていますのでどなたでも食べに来てください。
予約をお勧めします。076-205-0482
テイクアウトなどもご用意します。
いろんな炊き出しや、支援ランチの事は、ナチュラルスタイル金沢支部のInstagramまたはFacebookにて投稿しています。
ナチュラルスタイル金沢支部で炊き出しの支援お手伝い、または寄付金を支援してくださる方
野菜の支援
には是非今後の継続のためにご支援宜しくお願いします。
名義 ナチュラルスタイル金沢支部(ナチュラルスタイルカナザワシブ)
銀行 北國銀行 杜の里支店 (ホッコクギンコウ モリノサトシテン)
普通 口座番号 106641
野菜や物資お届け先
920-1104
石川県金沢市清水町ヘ8番地1号
金沢キッチン 丸山順子宛
現在上下はありますが、50万~60万円をキープ中
足りない食材を購入したり、容器や箸スプーンなど,調味料の購入
初めのうちに大きな寸胴と炊飯器の購入
後は被災者の方に直接活用して頂けるように現金をお渡しすることもあります。
お店の再建への寄付、旅館などの寄付、お寺の復興支援金、ボランティア活動費
交通費、光熱費、飲食店に頼んだ場合のお支払い、被災者への施術料
などに活用しています。
必ず直接その方に届くような寄付を皆様の支援金を義援金に変えてお渡ししています。
まだまだ食事を待っている地域も多いし、金沢の2次避難者の生活が整うまでの支援、心とからだのケアー
など支援は必要だと思います。
現地は道は少しずつよくなっていますが、壊れた家はそのままなところも多く、上下水の復旧が一日も早くできる事願います。
3月も日程を組んで炊き出し支援続けたいと思います。
長い文章最後までお付き合いしてくださいありがとうございました。
ナチュラルスタイル金沢支部代表
金沢キッチンオーナーシェフ
丸山順子
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